マグネット ・オブ・フォー

 

1章・エピローグ

5・「得意技は」

「あっ、倒れてこのまま終わらそうとしてるね。」霧島がロープを掴んで亜沙美をどなりつけた。
「まあね、この業界は負けても客が喜んだら金は入るんだけど、やっぱり勝つともっとお金もらえるわけよ。だから
立ち上がりな、ちょっと小技教えてやるから。」霧島はまたもやにやりと笑った。

「霧島さん、いいよ、亜沙美このままじゃあボッコボコにしちゃうし、私は色々技知ってるから教えてあげて。」
真澄は余裕の表情で、グローブのひもにほつれは無いか確認している。

(うー、立たないと終わりそうもない・・・うー・・・。)

亜沙美が自分のマウスピースをグローブで掴んで自分の口に入れた。自分の口に入っていた物なのに少し冷たいが
違和感を感じたが少したつと口になじんで来た。
「むー」足をガクガクさせながら何とか立ち上がった。

「じゃあさ、亜沙美ちゃん、真澄ちゃんのパンチ当たるの嫌でしょ?パンチが飛んできたら手ではたいたり、自分が
しゃがんじゃえばばいいのよ。」

(はたけって、しゃがめって、急にできるわけないじゃん・・・)

そう思っているうちにも、亜沙美の顔面に連続5発のジャブがピシピシと当たる。

「このままじゃ亜沙美、明日立てないようになっちゃうよ!」真澄がストレートを打ってきた。
とっさに、亜沙美はそのストレートをはらうように拳の軌道を移動させた。
「そう!それそれ! それがパリングっていうのよ!うまいじゃん!」霧島が嬉しそうにはやしたてる。
くやしさのあまり、真澄はもう一度ストレートを打ってきた、しかしそれもパリング。
(何?遅く見える!真澄のパンチが遅く見える!)
「くっ!」真澄が大きく踏み込んで一瞬で亜沙美の前に姿を現した。
「これは見えないよね!」

スバッ!

亜沙美には何がおこったのか分からなかった、パンチがどこから来るのか見えない、近距離からのフックだった。

スバッ!スバッ!スバシャッ!

亜沙美は散発の強烈なフックを食らって、血を宙に吐き出した。
さらにジャブを数初打たれて、どんどんロープぎわに追い込まれる。
ズン!
今度はボディが打たれる、次々に打たれながら、亜沙美は恐怖のあまり自分の股間が熱くなるのを感じた。
それが失禁だと分かるのに数秒もかからなかった、液体は腿を伝ってリングにポタポタ落ち、しばらくすると大量の
液体が足首までジョロジョロとこぼれた。

「霧島さん、亜沙美のやつ、もらしちゃったよ。」

亜沙美はロープダウン状態になって、顔は腫れ、口からはみ出したマウスピースは血と唾液にまみれてはみ出した
先端からその液体をダラダラと流れだして、下着は失禁の為に濡れて、足元に尿の水たまりを作っていた。
だがそれも認識できない位に意識が飛んでおり、まるで夢の中のようだった。

「くさっ、確かに客には受けると思うわ、桐嶋さん、こいつ合格させて試合出したら面白いかもよ?」

カフッと音がして、亜沙美がマウスピースを吐き出した。血にまみれて跳ねるたびに血の跡を残す。
そのマウスピースを見て、真澄がグローブで口をおさえる。
「うっ、こんなマウスピース久々に見たよー、汚いっていうかエグいよね〜。」

「・・・シングはやりません・・・。」小さい声で亜沙美が言う。

「何だって?

「ボクシングは・・・やりません・・・。」そう言うと亜沙美は言葉とうらはらにファイティングポーズをとった。
「よーし、霧島さん、続行していい?」
「危険だけど、ファイティングポーズとってるからやっちゃおう。」
OKサインが出るやいなや、ロープダウンしている 亜沙美に真澄のストレートが襲い掛かる。
腰を落とした瞬間、亜沙美は自分のこぼした液体で足をすべらせて、偶然にも左足が前に出て、右ストレートの
外側へスリッピングでよけるような形になった。目の前には真澄の顔だけがある。
亜沙美は前に出た左足から右足へ体重をかけて、フックを打った。

グシャ

ものすごい音がして、真澄の右頬にめりこむようにフックが当たった。
その衝撃で果実を握りつぶしたように、真澄の口から大量の唾液と、ヌルヌルにぬめったようなマウスピースが
飛び出した。

ズダン!!

真澄がダウンして、目を白目にして、射精している男精気のようにビクビク痙攣を始めた。

ビチョン ビチョン・・・
マウスピースが空しく音をたてながらバウンドした。

 

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